堪忍箱 (新潮文庫)



堪忍箱 (新潮文庫)
堪忍箱 (新潮文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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わかりやすさ重視

 ミステリーファンと時代小説ファンの両方を狙った作品、という印象。
 宮部みゆきの本が好きな人ならばある程度は楽しめるのだろうが、時代小説として読むならば間が足りない。
 動きや演出などの心情表現が大袈裟でコミカルに見えるため、情緒を求める時代小説ファンに勧めるのは躊躇する。
 わかりやすく合理的ではあるから、誰でもある程度は楽しむことができるだろう。
『敵討ち』『お墓の下まで』『てんびんばかり』『砂村新田』は面白かった。短編集の後ろへ行くほど面白い本というのも珍しい。
庶民は強いのだ

庶民の視点に徹した短編集。
江戸時代も今も庶民の暮らしは喜怒哀楽に満ちている。
どっちかといえば、「哀」のほうが多いかもしれないのも今と同じだ。
かといって悲しくてつらいばかりではない。
むしろ強引にでも生活の張り合いを見つけてたくましく生きていく。
それが庶民なのだ。
宮部さんの江戸ものに共通していえることだけど、庶民のたくましさを読了後に余韻として合うことができます。
箱の底にあるもの

短編集ですが、宮部みゆきのもう一つの得意分野が前面に押し出されていると思う。さらりと流れるような人の情ではなく、暗く、澱むような簡単に流れていかない思い。
収められている短編の全てに、「堪忍してくれ」という思いがこめられている。
何かを抱えて、それが暴かれることに「堪忍してくれ」と願う。
どうしようもない理由で行動するものの、とにかく誰にでも良いから「堪忍してくれ」と許しを乞う。だからこそこの短編集のタイトルは「堪忍箱」でなければならなかったのだと感じた。
そんな人の願い、祈りがストレートに届く短編。秋の夜長にぜひ。

あきらめて、のみこんで

 江戸時代の江戸の長屋を舞台にした短編集
 若い女性が主人公のお話でも、
 不幸に耐える姿で終わる筋が多いです。
 タイトルの「堪忍箱」も、謎が解けるにつれて主人公が追い詰められていきます。
怖いのは・・・

怖いのは、ホラー系統は苦手なわたしなんですけど、何気なく読んでみると・・・じわっと染み込んでくる怖さにぶるっとしたりしたんですが、面白かったです。
一番ほっとするのは『敵持ち』でした★
一番好きな話は『お墓の下まで』です☆
それぞれに言えない秘密がどんどん明かされて、どの話にもいえたのが、展開が予想のつかないということでした。
宮部作品はこれが初めてだったのですが・・・あっぱれです/(^0^;)



新潮社
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